副業セミナーでよく聞かれる質問「自分の趣味はビジネスになりますか?」
副業についてセミナーを主催してかれこれ2年ほど経ちます。
学生から主婦の方から現役の会社員の方まで幅広くお見えになります。
私自身の専門は輸入ビジネスですが、その他にもジャンルを問わずいろいろな質問や相談を受けます。
ビジネス経験がない方もたくさんいらっしゃるのでとにかくあらゆるジャンルの質問をあれこれ聞かれるのですが、今日はとりわけよく聞かれる質問をひとつ紹介します。
<質問>自分の趣味はビジネスになりますか?
もともと趣味で〇〇をやってましてこれをビジネスにできないものかと考えています。
今世間では△△が流行っているのでこの要素を盛り込めば☆☆みたいになって新しいビジネスになると思うのですがいかがでしょう?
<私の回答>そんなこと誰も分からないのでとにかくセミナーやイベントをやってみたらよい
趣味によってお金になるかどうかは分かれますが、まずは直接社会の反応を見てしまうことをお勧めしています。
集客方法はインターネットでも人づてでも何でも構いません。
コンテンツが弱ければ人は来ないし強ければ勝手に人が集まります。
今はFacebookなどのSNSをはじめインターネットで社会から直接反応が貰えるコンテンツがたくさんあります。
反応があればさらにそのコンテンツに磨きをかけてより魅力的なものへとレベルアップしていけばいいし、反応がないもしくは弱ければコンテンツそのものを見直す必要もあるでしょう。
イケてないコンテンツを頑張って磨くよりイケてるコンテンツを探してゼロから育てたほうがよほど合理的です。
よほどの確信があって「いや、これは絶対ウケるはず!!!」と努力してコンテンツを補強するも構いませんが、そもそも人にどうでしょうか?って質問してる時点でさほどの強度はないはずです。
確信があるくらいなら人に聞かないでとっくにやってるはず。
四の五の言わずとにかくまずはやってみる。
やってみてダメなら思い切って捨てるのもありでしょう。
時にはアイデアを聞いてすぐさま「それ、無理でしょう。そんなイケてないコンテンツまずお金にならないから(笑)」と思うことも多いのですがそれを先に言ってしまうとその人のためにもならないので敢えて「それは誰にも分らない」と答えるようにしています。
本当に大事なことは人に言われてじゃなくて自分の身をもって経験したほうが良いと考えているからです。
『プロダクトアウト気質』と『タテ社会の力学』
ただし、そうは言っても「まずやってみる」がなかなかできないものだったりします。
多くの会社員の方は、最初から最後まで丁寧に作り込んでしまいます。
これは良いものを丁寧に作って世に放つという旧来からある日本企業のプロダクトアウト気質が影響しています。
プロダクトアウトと言うとソニーが引きあいに出されることが多いかと思いますが、これは何もソニーに限った話しではなく日本ではどこの企業も丁寧に作るのが得意です。
タテ社会の力学が強く機能していることの影響も大きいです。
上司に少し相談しようとしても「こんな生煮えの状態で俺のところに相談に来られても困る」と言われてしまうので結果として相当作りこまざるを得ない。
会議資料ひとつとってもそうですよね。
少しでも粗い資料を作ろうものなら「こんな大事な会議なのに誰がこんな粗い資料作れって言った???」とどやされます。
結果として、上司に意見を伺う際やラフな会議資料ひとつとっても丁寧に作りこんでしまいます。
会社の中で上手に立ち回るにはそれが一番安全だから仕方のないことですが。
ビジネスは全く違います
その点、社会はとっても素直な反応をします。
良いものは良い、悪いものは悪いなりの反応がストレートに返ってきます
せっかく頑張って作り込んでもニーズがなければビジネスにはなりません。
ニーズがないものに対する努力は単なる徒労に終わります。
一見ネガティブに聞こえるかもしれませんが私はこれだからビジネスは面白いと思っています。
逆のケースを想像してください。
たとえ生煮えの状態だったとしてコンテンツさえ良ければ何故か人がたくさん集まる。
これは誰に伺いをたてるでもなく直接社会からOKを貰っているのも同然です。
楽しくないはずがありません。
あえてもう一度言います。
だからビジネスは面白い。
まとめ
自分の趣味でビジネスをしようと思ったら、まずは社会に直接放ってみる。
良い反応、悪い反応もすべてひっくるめてその反応を真摯に受け止める。
コンテンツの強化が必要なケースもあれば場合によっては方向転換が必要なこともあると思います。
方向転換することはとても勇気のいる行為ですが、ここで方向転換ができないと徒労を続ける羽目になります。
勇気をもって続けるものは続ける。捨てるものは捨てる。選択と集中ですね。
こうしたことの積み重ねで徐々にコンテンツを磨いていく。
これが一番の近道だと思います。
近くの人に聞いてみるのもありだと思います。
自分の趣味がビジネスになるか気になる方はとにかく一度誰かに聞いてみてはいかがでしょうか?
今日は副業セミナーをしていてよく聞かれる質問「自分の趣味はビジネスになりますか?」をまとめてみました。
ではまた(^^)/